世界でただこの地にだけ自生する非常に奇異な樹形を呈したイヌシデの一変種。大小約100本。
大朝のテングシデ群落(おおあさのてんぐしでぐんらく)は広島県山県郡北広島町の熊城山の裾野にあり、標高は約650m。幹や枝がねじれたり幾重にも屈曲した独特の樹形の木が約90本あり、最も大きいものは幹の周囲が約約3m、高さ14mである。イヌシデの一種で、突然変異によって生じた形質が遺伝的に固定しており、種子による世代交代も進み、90本もの群落を形成している。
天を覆うくねくねと曲がった幹や枝が、いかにもテングが出てきそうな雰囲気であり、これだけ多くの群生は世界中でここ1か所であり非常に珍しく。平成12年9月6日「大朝のテングシデ群落」として国の天然記念物に指定される。
曲がりくねったテングシデの枝で出来たハートの形を、カップルで8つ見つけたら幸せになるという噂がある。
広島県山県郡北広島町田原