草部吉見神社(くさかべよしみじんじゃ)は、熊本県阿蘇郡高森町にある神社。御祭神は神武天皇の長男、彦八井耳命(ひこやいみみのみこと)。
日本三大下り宮(群馬県富岡市・貫前神社、宮崎県日南市・鵜戸神宮、熊本県高森町・草部吉見神社)の1つで、裏幣立と呼ばれている。
彦八井耳命が高千穂峰からこの地に至り、宮居を定めようと占ったところ、吉の池が良いと出たが、この池には人々を困らせる大蛇が棲んでいたので、命はこの大蛇を退治し、池を埋めて一夜で屋根をはじめ壁も草で葺いて宮殿を建てた。この草壁に因みこの地が草部と呼ばれるようなった。
彦八井耳命の弟、神八井耳命の子供、健磐龍命(たけいわたすのみこと)が天皇から阿蘇を治めるよう命じられ、その途中に館に立ち寄り、彦八井耳命の娘阿蘇都姫を娶る。この後、健磐龍命が妻と協力して阿蘇を開拓し農業を広めたという。
境内には御塩井という湧き水があり、一度も涸れることがなかったといわれている。
熊本県阿蘇郡高森町草部2175