モオキニ・ヘイアウ(Mookini Heiau)は、ハワイ島北部のウポル空港近くにあるヘイアウ(神殿)。
モオキニ・ヘイアウのあるハワイ島北端は古代から聖地とされていたといい、5世紀頃に戦闘と農業の神「ロノ」を祀る神殿として建設されたという。その後、サモアから移住してきたと言われるカフナ(高僧)パアオによって、戦いの神「クー」を祀るヘイアウとして再建されたと言われている。モオキニの名はパアオよりも先にハワイ島に到着したカフナ、カウモオ・モオキニに由来する。
人身御供の習慣はこれ以降に始まったとされ、ヘイアウにはその痕跡が見られる。ホレホレ岩と呼ばれる大きな火山岩は、焼いた人体を寝かせ、骨から肉を剥ぎ取り、その骨で釣り針、矢じりなどの道具を作ったという。
ヘイアウの内部には、生け贄用の人々を捕らえるための専門家、「ムーの館」跡がある。
またヘイアウの近くには、「パアオのカヌー」「櫂」「釣針」と名づけられている岩がある。
アメリカ合衆国ハワイ州