御嶽山(おんたけさん)は、長野県と岐阜県にまたがり、乗鞍火山帯の最南部に位置する標高3,067 mの複合成層火山である。木曽御嶽山や御嶽とも称する。また、御岳山や、単に御岳と表記されることも多い。大きな裾野を広げる独立峰である。
御嶽山は山岳信仰の山である。通常は富士山、白山、立山で日本三霊山と言われているが、このうちの白山又は立山を御嶽山と入れ替えて三霊山とする説もある。江戸時代に、王滝口、黒沢口および小坂口の3つの道が開かれた。最高点の剣ヶ峰には御嶽神社奥社がある。教派神道の一つ御嶽教の信仰の対象とされている。
また、「御嶽山は滝の山である」と言われるほど、御嶽山を源とする河川には滝が多い。地形が急峻で高低差が大きいこと、独立峰で山体が大きいこと、降水量が多いこと、豊かな森林を育んでいて水が涸れることがないことなどがその成因となっている。人が近づきにくいところにあるものが多いが、黒沢口から油木尾根の遊歩道沿いにある百間滝(西野川の支流の南俣川)や、御嶽教の行場となっている新滝・清滝、濁河温泉付近の仙人滝・緋の滝、日本の滝百選に選ばれた根尾の滝など、比較的簡単に目にすることができる滝もいくつかある。
長野県木曽郡王滝村