萬松寺(ばんしょうじ、万松寺)は、愛知県名古屋市中区大須にある曹洞宗の寺院。山号は「亀岳林」(きがくりん)。
天文9年(1540年)、織田家の菩提寺として織田信秀が開基。信秀の叔父にあたる雲興寺八世・大雲永瑞和尚を開山に迎え、那古野城の南側に建立された。当時は現在の中区錦と丸の内2丁目・3丁目にまたがる広大な寺領を持っていたが、慶長15年(1610年)、名古屋城を築く際に小林邑(現在の大須3丁目)に移建した。
からくり人形が名物として知られる。本堂に設置されたからくりは、信秀の葬儀の際に信長が位牌に抹香を投げつけた「抹香投げつけ」と、桶狭間の戦いを前にして「敦盛を舞う」信長を再現したもので、人形師の八代目玉屋庄兵衛の手による。
境内の身代わり不動明王には、「加藤清正が命名した」と伝えられている不動明王の石像が祭られている。
愛知県名古屋市中区大須3丁目