矢先稲荷神社は、東京都台東区の神社。御祭神は宇賀御魂命(うがのみたまのみこと)。
寛永19年(1642)、徳川家光が浅草に三十三間堂を建立した際、鎮守として稲荷神を勧請したことに始まる。
浅草三十三間堂では京都の三十三間堂に倣って「通し矢」が行われた。これは堂の端に置かれた的に向かって反対側の端(その距離約120メートル)から矢を射て、一昼夜のうちに何本的に当てることができるかという競技であった。稲荷社は、その的の先に祀られていたことから「矢先稲荷」と呼ばれるようになった。
御神体は天海僧正によって寄進された木像で、「御府内寺社備考」によると弘法大師の作という。
拝殿には神武天皇から現代に至る「日本馬乗史」の天井画がある。
東京都台東区松が谷2丁目14-1