ティルタウンプル寺院(Tirtha Empul Temple)は、インドネシアのバリ島中部にあるバリ・ヒンドゥー教の寺院で、「聖水の寺院」として知られている。「ティルタエンプル寺院」という表記も見られる。ティルタは水の意味で、ウンプル(またはエンプル)は聖なるの意味である。
バリのワルマデワ王朝(10~14世紀)に建設された。バリ島内に数ある寺院の中でも由緒ある寺院である。
寺院内にはこの聖なる泉と、そこから聖水を引き込んだ沐浴場には左側に20の水の出口、右側に10の水の出口があり、前身を水に沈めて沐浴(マンディ Mandi)をする。この奥にさらに建物があり、僧侶の前の地面にグループで座り、祈りをしてもらい、最後に聖水をハケで頭からかけてもらって、額に米粒を付けてもらう儀式をするところもある。
昔、インドラ神がこの泉を湧き出させて、他の神々を生き返らせたと言う伝承が残っている。
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