松本城(まつもとじょう)は、長野県松本市にあった城である。安土桃山時代末期-江戸時代初期に建造された天守は国宝に指定され、城跡は国の史跡に指定されている。松本城と呼ばれる以前は深志城(ふかしじょう)といった。市民からは別名烏城(からすじょう)とも呼ばれている。文献上には烏城という表記は一切ない。
1618年の正月の二十六夜の月が東の空へ登る頃、天守番の藩士である川井八郎三郎のもとに、二十六夜様が美しい姫に身を変えて現れた。そのお告げは「我を、天守の梁の上に祭り、毎月26日に三石三斗三升三合三尺の餅をついて供え、それを藩士全員で分かち合えば国が豊かになる。」というものであった。これを藩主に伝え、明治維新に至るまで毎月続けられてきた。天守六階の梁には二十六夜神が祀られている。
長野県松本市