青蓮寺(しょうれんじ、Syouren-ji)は、三重県名張市にある真言宗醍醐派の寺院。正式名は、「多宝山地蔵院青蓮寺(たほうざんじぞういんしょうれんじ)」である。
今から約1200年前、真言宗の開祖である弘法大師空海が近隣の室生寺から現在の青蓮寺地区入り教えを広め、その後、地域住民が力を合わせて寺を作り上げたのが起源とされている。
第二次世界大戦(太平洋戦争)中の1945年(昭和20年)6月5日に、神戸を空襲したアメリカの爆撃機B29が日本軍の戦闘機の攻撃を受け、同地区に墜落し、搭乗員11名が死亡した事件があった(2名が戦闘機の攻撃による死亡、9名が脱出後に日本兵に捕まり処刑された)。その事件後、前住職である一弘大僧正は、境内に落ちていたB29の破片を拾い集め、本堂でひっそりと供養を続けていた。2005年(平成17年)8月の終戦60年を期に、現住職の意向によりこの悲劇的な出来事を広く後世に伝えるために現場に追悼碑の建立を行った。また周辺地域の36名の戦死者(慰霊碑と戦死者写真は同寺の本堂の掲げられている)と共にB29搭乗員、当時の敵味方の隔たりなく慰霊祭を開催している。
三重県名張市青蓮寺327