荒橿神社(あらかしじんじゃ)は、栃木県芳賀郡茂木町にある神社。『延喜式神名帳』に掲載されている下野国芳賀郡荒樫神社に比定されており、式内社としては下野十一社の第五位に位置づけられたという。国常立尊、国狭槌尊、豊斟渟尊を祭神としている。
社伝によると創建されたのは大同元年(806年)という。桔梗城(茂木城)の東北に位置する高藤山上に鎮座しており、城の鬼門除けのために創建されたとする。享保6年(1721年)には常陸谷田部藩主でこの地を領有した細川興栄の支援を受け社殿を改築した。明治4年(1871年)に茂木藩社とされ、昭和13年(1938年)には県社に列した。これに先立ち昭和9年から同11年にかけて社殿の改築をしている。
境内は茂木町の市街地を一望できる場所にあり、樹齢千年ほどのスギ、ケヤキ、カシの老樹で覆われ、その中に社殿が鎮座している。
栃木県芳賀郡茂木町小井戸