南蔵院は、福岡県糟屋郡篠栗町にある真言宗寺院。篠栗四国霊場の総本寺で、高野山真言宗の別格本山でもある。
明治19年、廃仏毀釈のあおりを受け、県令によって霊場廃棄命令が出されたが、地元の人々の嘆願の結果、明治32年9月に高野山より南蔵院を招致することで霊場の存続が認められた。
移転とともに篠栗にやってきた林覚運第二十一世住職の熱心な布教と、地元の人々の熱意により、今では日本三大新四国霊場のひとつに数えられるようになった。
長年にわたるミャンマーやネパールの子供たちへの支援に対し、ミャンマー国仏教会議よりお釈迦様、阿難様、目連様の三尊者の仏舎利の贈呈を受けた。この仏舎利をおまつりするために平成7年に釈迦涅槃像が建立された。全長41m、高さ11m、重さ300トン、ブロンズ製の涅槃像としては世界最大。完成を祝う落慶法要では、「千僧供養」がいとなまれ、日本国内をはじめ、東南アジア各地から約1,300人の僧侶が参列した。
毎月第1日曜日に護摩供養、毎月27日に三宝荒神祭が行われる。
福岡県糟屋郡篠栗町篠栗1035