霧島神宮古宮址は、鹿児島県霧島市にある霧島神宮の古宮跡。
霧島神宮は当初高千穂峰山頂に鎮座したと伝えられているが、活火山の火口すぐ脇にあったことから噴火により度々焼失したため、10世紀半ばに性空上人が高千穂峰西麓の瀬多尾越に霧島神宮を遷宮したとされる。これが現在の霧島神宮古宮址にあたる。
しかし、この地でも噴火の影響で度々炎上し、文暦元年(1234)の噴火で全焼した後は、250年間行在所に仮鎮座していた。その後、戦国時代の文明16年(1484)に、島津第11代当主の島津忠昌の命により僧・兼慶が、霧島神宮を現在の地に遷宮・再興した。
毎年11月10日は、高千穂峰と霧島神宮古宮址で、天孫降臨御神火祭という火祭が行われている。
鹿児島県霧島市霧島田口2583-12