美多羅志神社(みたらしじんじゃ)は、三重県鳥羽市答志町にある神社。
美多羅志神は五男三女の子をもつ神様で、子授けのご利益があるとされている。夫婦で参拝してつがいのアワビを奉納すると、美しい瞳の子供が授かるという。
創立年代は未詳。江戸時代の『三国地誌』に「八王子祠」と見え、『志楊畧志』に「八皇子社答志村に在り」とある。明治時代以前は、神仏習合で隣の潮音寺の境内に祀られていた。
境内には「龍の顔」に似た椎の木があり、高さ約15メートル、根元の幹回り約2メートル。平成二十年の六月の例大祭の日に椎の木の折れ曲がり具合が、「龍の顔」にそっくりなのを氏子さんが発見したという。
社名の「美多羅志」は、神功皇后の本名「オキナガタラシヒメ」の「タラシ」一族と関係があり、『日本書紀』に新羅伐採のとき答志の神の援助があったことが記載されている。
海の神である龍神を深く信仰していた神功皇后にゆかりがある神社の由縁により出現したと思われており「龍神さん」の幟が上がっている。
三重県鳥羽市答志町984