稲積水中鍾乳洞(いなづみすいちゅうしょうにゅうどう)とは、大分県豊後大野市三重町にある日本最大の水中鍾乳洞。元々、稲積山の山麓に奥行きのない小さな吐出洞として開口し、自然状態で下半分が地下水面下にあった鍾乳洞である。
観光開発のために排水路を掘削し、地下水位を約2m下げ、元の地下水面直下のレベルに設置した通路に沿って観光できるようになっている。今も水面下に平均深度10〜20mの空洞(鍾乳洞)が広がっており、白山川(中津無礼川)の源流の一つとなっている。
水面下には決して形成されることのない鍾乳石類が、水面下にも生じている光景を観光路から見ることができる。また開発前には水中にあった鍾乳石類を観光路沿いで間近に見ることができ、開発前にはそれらが水中で激しく溶かされつつあった様子が観察できる。
大分県豊後大野市三重町中津留