恵那神社(えなじんじゃ)は、岐阜県中津川市にある神社。式内社の恵奈神社である。
創建時期は不明。恵那山は天照大神の胞衣(えな、へその緒のこと)を納めた地であり、かつては恵那山自体が御神体であったという。この胞衣を洗い清めた池が恵那山麓にあるという。やがて神仏習合により、恵那権現とも称されたという。
元々は恵那山山頂が本宮、麓が前宮であったが、1620年(元和6年)に前宮を新たに造営し直したさい、本宮が奥宮、前宮が本宮に変更される。1873年(明治6年)に郷社、1925年(大正14年)に県社となる。
毎年9月29日の本宮の例祭では恵那文楽が奉納される。恵那文楽は岐阜県無形民俗文化財に指定されている。
恵那神社の夫婦杉は、本宮の前にある夫婦杉で、1966年(昭和45年)9月14日に、岐阜県の天然記念物に指定された。左側の夫杉が幹周り6.29 m・高さ47 m、右側の婦杉が幹周り5.48m・高さ46 m。推定樹齢が600~800年で、樹勢は旺盛である。
岐阜県中津川市中津川3786