モンセラート(モンセラット、セラト山)は、スペインカタルーニャ州のバルセロナ近郊にある山である。アーサー王の聖杯伝説に登場するベネディクト会のサンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂がある。キリスト教の聖地とされている。
「モンセラート」とは「ギザギザな山(のこぎり山)」という意味があり、遠くからも見ることができる山肌の形状に由来している。ピンク色の礫岩などの堆積岩によって構成されている。これらは登山家にはよく知られている。
サンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂は9世紀に創設。その後11世紀には増設され、15世紀の初め頃にローマ教会から離れてベネディクト派の聖地として発展してきた。
聖堂内にある「黒いマリア像」は子授けのパワースポットとも言われ、12世紀頃彫られたものと推定されているが、伝説では古い歴史を持つ。その昔、山の洞窟で羊飼いたちが発見し麓まで降ろそうとしたが、動かなかったのでその場に聖堂を建てた。8世紀のイスラム教徒侵略の時は隠されていた、という。今でもこの像に触れるために行列ができる。
また、大聖堂前の「アトゥリオのパティオ」と呼ばれる中庭がパワースポットとされている。中庭の中心で両腕を広げて瞑想している人なども見受けられる。この中庭は、四方を建物で囲まれているにも関わらず、上空から太陽の光が入り、床には中心に向かう不思議な模様が描かれている。
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