観世音寺(かんぜおんじ)は、福岡県太宰府市にある天台宗の寺院。山号を清水山と称する(ただし、古代の寺院には山号はなく、後世に名付けたもの)。本尊は阿弥陀如来(金堂本尊)と聖観音(本堂本尊)、開基は天智天皇である。
奈良時代に創建された、九州を代表する古寺で、平安時代以降は徐々に衰退したが、仏像をはじめとする文化財を豊富に有する。九州随一の仏像彫刻の宝庫である観世音寺の縁起は何故か伝わっておらず、関連文書として最も古いものでは延喜5年(905年)成立の「観世音寺資財帳」である。
境内にある白鳳期の梵鐘は、京都妙心寺のものと同型で日本最古級。国宝に指定されている。
境内の菜の花、コスモス園も見所。
福岡県太宰府市観世音寺五丁目6番1号