恵林寺(えりんじ)は、山梨県甲州市塩山小屋敷(旧塩山市)にある寺院。乾徳山恵林寺。臨済宗の寺院で、妙心寺派に属する。
鎌倉時代の元徳2年(1330年)に、甲斐の守護職であった二階堂氏が夢窓疎石を招き開山し、二階堂氏邸を禅院としたのが始まりとされる。もとは円覚寺派に属し、関東準十刹の寺格を有していた。
武田氏の菩提寺に定められ、天正4年(1576年)には武田信玄の葬儀が行われた。
天正10年(1582年)4月3日 (旧暦) 4月3日、天目山の戦いで武田氏が滅亡した後に恵林寺に逃げ込んだ六角義弼の引渡しを寺側が拒否したため、織田信忠軍による焼き討ちにあった。この際、快川紹喜が燃え盛る山門の上で「安禅必ずしも山水を須いず、心頭を滅却すれば火も自ら涼し」と偈を発して快川紹喜は焼死したことで知られる。
山梨県甲州市塩山小屋敷2280