石山寺(いしやまでら)は、滋賀県大津市石山寺1丁目にある真言宗の寺院。本尊は如意輪観音、開基は良弁(ろうべん)である。
琵琶湖の南端近くに位置し、琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川の右岸にある。本堂は天然記念物の珪灰石(けいかいせき、硅灰石とも書く)という巨大な岩盤の上に建ち、これが寺名の由来ともなっている。
石山寺は、京都の清水寺や奈良県の長谷寺と並ぶ、日本でも有数の観音霊場で、西国三十三箇所観音霊場第13番札所となっている。
『蜻蛉日記』『更級日記』『枕草子』などの文学作品にも登場し、『源氏物語』の作者紫式部は石山寺参篭の折に物語の着想を得たとする伝承がある。
「近江八景」の1つ「石山秋月」でも知られる。
本堂から多宝塔へと向かう途中に「腰掛石」と呼ばれる石があり、この石に座ると安産すると言い伝えられる。
また多宝塔の近くに「めかくし石」と呼ばれる霊石があり、目をかくして、この石を完全に抱くことができれば、諸願成就するという。
滋賀県大津市石山寺1-1-1