河内風穴(かわちふうけつ)は、滋賀県犬上郡多賀町河内にある鍾乳洞。総延長約6,800mの大洞窟であり、同町の主要な自然景勝地の一つ。しかし、未測量部分が残っており、数値は今後更新される余地がある。総面積も1,544m²と広い。「河内の風穴(かわちのふうけつ)」とも称す。
洞口(洞窟の出入り口)は高さ1mと小さいものの、内部は4層に分かれていて広大である。第1層は1,190m²、第2層215m²、第3層33m²、第4層116m²で、そのうち第1層と第2層の一部が一般公開されている。洞口から約200mほどの公開範囲の奥は入り組んでいるため、許可を得た者しか立ち入れない。なお、一般公開されている部分には鍾乳石などの鍾乳洞特有の地形は乏しい。
なお、その昔、地元の村人が洞内に犬4頭を放して洞口を閉ざしたところ、1頭は死に、残りの3頭は鈴鹿山脈の向こう側の伊勢国(現・三重県)に現れたとの言い伝え(口伝)が残っている。
1959年(昭和34年)、「河内の風穴」の名で滋賀県指定天然記念物(史跡名勝天然記念物)に選定されている。
滋賀県犬上郡多賀町河内