意富比神社(おおひじんじゃ)は、千葉県船橋市にある神社である。式内社。船橋大神宮(ふなばしだいじんぐう)の通称で親しまれており、「日本一小さい大神宮」の異名をもつ。1000年以上の歴史を有しており、関東圏でも有数の古社の1つに数えられている。天照大神 天照皇大神を主祭神とし、万幡豊秋津姫命、天手力雄命を配祀している。
社伝では、景行天皇40年(西暦110年)、日本武尊の東征の折に当地で天照皇大神を祀り、東国平定の成就を祈願したのに始まると伝える。当時、当地の住民は日照りに苦しんでおり、日本武尊があわせて祈雨を念じると、雨が降り出したとも伝える。元々同社では地方の太陽神である「意富比神(大日神)」が祀られ、特に周辺(東京湾)の漁民の信仰を集めていたが、この一帯が伊勢神宮に寄進されて御厨(夏見御厨。船橋御厨ともいう)となり、その守護として伊勢神宮の祭神である天照大神を祀る神明社が建立され、後に当社に神明社が合祀され、意富比神が天照大神と同一視されたものとみられている。六国史 国史の初見は『日本三代実録』の貞観5年(863年)5月26日条で、延喜式神名帳では小社に列している。
千葉県船橋市宮本5丁目2-1