八百杉は、島根県隠岐の島にある巨木。樹高30m、根元の周囲約20m、目通り幹やく9mにおよぶ県下一の杉の大木である。樹齢は2,000年を超えるといわれ、昭和4年12月に国の天然記念物に指定された。
八百杉、総社杉と呼ばれるこの大杉は、その昔、若狭の国から、人魚の肉を食べて、老いることを知らない比丘尼(びくに)がやってきて、総社に参詣し、後々の形見にと杉の苗を植えた。そして「800年経ったらまたここに来よう」と言ったことから八百比丘尼杉と呼ばれ、いつしか八百杉と言われるようになったと伝える。
島根県隠岐郡隠岐の島町下西