都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)は滋賀県長浜市の竹生島にある神社。竹生島神社(ちくぶじまじんじゃ)とも言われる。
夷服岳(伊吹山)の多多美比古命が姪にあたる浅井岳(金糞岳)の浅井姫命と高さ比べをし、負けた多多美比古命が怒って浅井姫命の首を斬ったところ、湖に落ちた首が竹生島になったという。一説には、首が沈む時に「都布都布(つふつふ)」という音がしたので「都布失島」という名前になったとも、最初に生えたのが竹であったことから「竹生島」という名前になったともいう。
神亀元年(724年)、聖武天皇の夢に天照大神が現れ、「琵琶湖に小島があり、そこは弁財天(弁才天)の聖地であるから寺院を建立せよ」との神託があったので、行基を勅使として竹生島に遣わし寺院を開基させた。行基は弁財天の像を彫刻して本尊とした。
常行殿拝殿は琵琶湖に面する景勝地にあり、眼下の断崖上に竜神拝所がある。ここから土器を湖に投げると願いが竜神により成就されるという「かわらけ投げ」という風習が残る。
二枚一組になった土器(かわらけ)を購入し、一枚は名前を、もう一枚は願いごとを書き、湖面に突き出た宮崎鳥居へと投げる。投げたかわらけが鳥居をくぐれば、願いが成就するといわれている。
滋賀県長浜市早崎町1665