弓削神社(ゆげじんじゃ)は熊本県熊本市にある神社。白川右岸の龍田町弓削に鎮座するが、対岸の上弓削神社とともに弓削神社と総称される場合もある。「ホウオウさん」と通称され、弓削神宮とも称する。
孝謙天皇を祀るが、当地では「お藤姫」と称したという。下髪開胸木刻の女神坐像を神体とするが、これは明治45年(1912年)に火災に遭って焼失した神体を新しく彫像したもの。
浮気封じや夫婦和合、子授けの他、五穀豊饒に神徳ありと伝えられ、祈願の際には木彫りの男女の性器を献じる風習がある。
参道脇に目通り幹周4.5メートルに及ぶ大銀杏が立つが、この木の巻貝は子どもの夜泣き封じに効験ありと伝える。また上述性器を奉納する風習に関しては、浮気封じを祈願する際にそれに多数の釘を打ち込むものも多いという。
熊本県熊本市龍田町弓削489