摩耶山(まやさん)は兵庫県神戸市灘区、六甲山地の中央に位置する標高702mの山。
摩耶山の名は空海が天上寺に釈迦の生母・摩耶夫人(まやぶにん)像を安置したことに由来する。古くは八つの国が見渡せるため八州嶺とも呼ばれていた。兵庫50山の一つ。
山頂近くの掬星台展望台(標高690m)よりの阪神間の夜景が美しい。日本三大夜景のひとつとされる。
摩耶の大杉は、摩耶山中にある杉の巨木。幹周り8m。「摩耶の大杉さん」とも呼ばれる。
樹齢1000年とも言われ、約200年前に摩耶山一帯で起きた大水害で奇跡的に生き残ったため、その生命力に驚いた人々が、この木に神霊が宿っているに違いないとして「大杉大明神」の名を与えたという。昭和51年の旧天上寺の大火災の後、火を被ったことが原因で徐々に樹勢が衰え枯死してしまったが、枯れて尚威容を誇っている。
兵庫県神戸市灘区摩耶山町