東長寺(とうちょうじ)は、福岡県福岡市博多区にある真言宗の寺院。九州における真言宗九州教団の拠点寺院である。福岡大仏で知られる。
福岡大仏は、高さ10.8メートル、重さ30トンの檜造の釈迦如来坐像。膝上で両手を組む法界定印(ほっかいじょういん)を結ぶ。像高10.8メートルは、人間の煩悩の数(百八とされる)にちなむものである。平成4年(1992年)に完成した。
九州八十八カ所第一番霊場・九州三十六不動尊結願霊場・九州二十四地蔵尊第二十二番霊場。山号は南岳山。
寺伝では大同元年(806年)、空海(弘法大師)が唐での修業ののち帰国し、博多滞在の折に密教東漸を祈願して建立したと伝える。ただし、初期の伽藍は大水道(呉服町)にありそこでの寺運は盛んだったという。
その後永禄・天正の兵火に焼け荒廃していたところを近世に福岡藩2代目藩主の黒田忠之が寺禄300石と山林15万坪(約50万km²)を寄せ、寺基を現在地に移して諸堂宇を再興させ菩提所とした。墓所の入り口にある六角堂は江戸時代に太田万歳楼が建てたもので、扉には聖福寺の僧仙厓和尚を始めとした有名人の自筆書画が刻まれてある。
福岡県福岡市博多区御供所2-4