石巻山(いしまきさん)は、愛知県豊橋市石巻町にある山。
標高358m。愛知県と静岡県の県境に連なる弓張山脈の南部である湖西連峰から西側に派生する尾根でかつての八名郡南部に位置する。山頂は石灰岩の巨岩で構成されており、周辺の石巻山石灰岩地植物群落は、国の天然記念物に指定されていて、マルバシモツケやクモノスシダなどの石灰岩土壌に生える植物が見られる。
かつては石巻山それ自体が信仰の対象とされ、中腹には式内社の石巻神社が祭られているほか、石巻温泉の旅館や自然科学資料館がある。また、南北朝時代、南朝方の高井主膳正の石巻山城が有った。ハイキングコースは豊橋自然歩道として整備されていて、石灰岩の山頂からは360度の展望が開けている。
天狗伝説などが数多く残る他、UFOの目撃情報もある。天狗岩、コノシロの池、空海洞などのパワースポットが小さな山に集まっている。また、豊橋市では、石巻山を放射状に取り囲んで神社や寺が建てられているという。
愛知県豊橋市石巻町南山