宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)は、皇居にある三つの神殿、賢所(かしこどころ、けんしょ)、皇霊殿(こうれいでん)、神殿(しんでん)の総称。吹上御苑の東南に位置する。
一年を通して、掌典と呼ばれる神職と、内掌典と呼ばれる(巫女)が清め護っている。
毎朝、午前8時から、清酒、赤飯などを供える「日供の儀」(にっくのぎ)を、賢所、皇霊殿には内掌典が、神殿には掌典がそれぞれ奉仕し、午前8時30分に宮内庁侍従職の当直侍従が、また天皇が行幸及び外国旅行に際して不在でも居残り役の侍従が「毎朝御代拝」(まいちょうごだいはい)として、賢所、皇霊殿、神殿を天皇に代わって拝礼する行事を行っている。日供の儀及び毎朝御代拝は、廃朝や宮中喪が発せられているときでも欠かさずに行われている。
四方拝、新嘗祭は宮中三殿の近くにある神嘉殿で、鎮魂祭は宮中三殿近くの綾綺殿で執り行われる。
宮中三殿に改修工事などを施す際には、「ご神体」は仮殿にそれぞれ「移御」される。
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