由布川峡谷(ゆふがわきょうこく)または由布川渓谷は、大分県別府市から由布市挾間町にかけての大分川水系由布川の上流にある峡谷。
約15mから60mの高さの切り立った断崖の下を渓流が流れる峡谷が約12kmにわたって続く。苔の生した岩肌を40条以上あるといわれる細い滝筋が流れ落ち、幻想的な景観が広がる。
峡谷には上流から順に、椿、猿渡、谷ヶ淵の3か所の入口から降りることができる。猿渡付近には吊橋が架かっており、ここからも峡谷を眺めることができる。椿の上流側には、峡谷両岸の断崖の間に大きな岩が挟まったチェックストーンが見られる。夏には涼を求めて、また秋には紅葉の名所として観光客でにぎわう。
美しい峡谷で知られるオーストリアのチロル地方になぞらえて「東洋のチロル」とも呼ばれる。大分県の名勝に指定されるとともに、大分百景のひとつに選定されている。
大分県由布市挾間町内成