不動院岩屋堂(ふどういんいわやどう)は鳥取県八頭郡若桜町にある修験道寺院の建築。
高さ約13m、間口約7m、奥行約10mの天然の岩窟に嵌め込まれるようにして造られた寺院建築で、屋根は前面を入母屋造、背面を切妻造とし、床下を長い柱で支える懸造(舞台造り)である。
伝承によれば大同元年(806年)の創建という。中世以前、本寺である妙高山神光寺は寺領150石を有する大伽藍であったが天正年間(1573年-1591年)に豊臣秀吉より攻められて全山焼失し、当堂だけが残った。現在の堂は鎌倉時代初期の源頼朝による再建と伝わるが、昭和30年から32年にわたって行われた解体修理の報告書においては室町時代初期頃の建立と推定されている。昭和28年(1953年)に国の重要文化財の指定を受けた。
本尊は、空海32歳の作の伝承をもつ黒皮不動明王で、日本三大不動の一つともいう。
鳥取県八頭郡若桜町岩屋堂