御在所岳(ございしょだけ)は、三重県三重郡菰野町と滋賀県東近江市の境にある標高1,212mの山で、御在所山とも呼ばれる。鈴鹿国定公園の中に位置し、日本二百名山、関西百名山及び鈴鹿セブンマウンテンに選定されている。
鈴鹿山脈は断層山脈である。このため三重県側から見た山脈の構造と滋賀県側から見た山の構造が著しく異なる。三重県側は切り立っており、そのため山稜の形もよく、各山からの眺望に優れている。
御在所岳は花崗岩質が多く、太古に堆積した花崗岩が侵食により山肌に現れ、いろいろな形の巨岩・奇岩が見られるのが特徴である。中道登山道には「負ばれ岩」と「地蔵岩」、山頂付近には「大黒岩」、国見尾根には「天狗岩」と「ゆるぎ岩」がある。とりわけ二つの岩の上にもう一つ岩の乗っている地蔵岩は、パワースポットとされている。
山上公園の西端には、御在所岳の最高地点の花崗岩の巨石が積み重なった「望湖台」と呼ばれる展望地があり、琵琶湖や鈴鹿山脈の山々を望むことができる。望湖台の南には、小さな神社の祠とサンショウウオが生息する小さな長者池がある。この長者池もパワースポットだという。
三重県三重郡菰野町菰野