大馬神社(おおまじんじゃ)は、三重県熊野市の神社。熊野国総鎮守。
恒武天皇(737~806)の頃、坂上田村麻呂(758~811)がこの地方を荒らす賊を討ち、賊の頭の首を地中に埋め、その上に社殿を建てたのが始まりといわれる。この賊は多娥丸(たがまる)と良い、鬼ケ城に隠れ住み、熊野の海を荒らしまわり、鬼と恐れられていた。
その後、智興和尚がこの話を伝え聞い参詣しようとしたところ、田村麻呂の霊が現れ案内した。霊は大きな馬に乗っていたことから大馬神社と呼ばれるようになったという。
社殿脇に一枚岩から流れ落ちる大馬清滝がある。
大馬神社には狛犬がなく、井戸川下流の海岸にある獅子岩が阿の狛犬、獅子岩の南に位置する神仙洞の人面岩が吽の狛犬に見立てられている。
三重県熊野市井戸町3444