国造神社(こくぞうじんじゃ)熊本県阿蘇市の神社。阿蘇神社から見て北にあるため北宮と言われ、外輪山の麓に位置する。この国造神社と阿蘇神社の直線上に阿蘇五岳の中岳がある。
「国造」は「こくぞう」あるいは「くにのみやつこ」と読まれる。大和朝廷から地方の支配を認められた豪族を示す。
御祭神は、阿蘇を開拓した建磐龍命(たけいわたつのみこと)の第一子、速瓶玉命(はやみかたまのみこと)とその后、雨宮神、そしてその子高橋神と火宮神。速瓶玉命は、建磐龍命とともに阿蘇を開拓し農業の発展に尽くした神と言われる。
伝説では、阿蘇谷、南郷谷はかつて大きな湖で、建磐龍命が湖を干し上げ、農地をつくろうと数鹿流の滝のところを蹴破ったが、湖の主である大鯰が邪魔をして水が流れ出てこなかった。この鯰を退治して、ようやく阿蘇の湖を干し農業を始めることができた。この時、対峙された鯰が流れ着き祀られたのが国造神社だという。
「歌い始め祭り」が旧暦1月16日、「春祭り」が3月28日、「おんだ祭り」が7月28日、「眠り流し」が8月6日、秋の祭である「田の実祭り」が9月23、24日に行われる。
熊本県阿蘇市一の宮町手野2110
地 大地・地球を意味し、固い物、動きや変化に対して抵抗する性質です