龍頭ヶ滝(りゅうずがたき)は、雲南市掛合町松笠にある滝。
雲南市と出雲市の境界にある鳥屋ヶ丸(とやがまる)を源とする斐伊川水系の三刀屋川の支流・滝谷川にある。上流部の雄滝、下流部の雌滝からなる。流域にはオオサンショウウオが生息している。
雄滝は落差40mの直瀑である。下部は洞穴となっており滝観音が祀られている。洞穴内部から滝を眺めることが出来る「裏見の滝」となっている。
雌滝は段瀑となっており、下部のみが見え上部は岩陰に隠れて確認できない。
ここには名馬「池月」を産し、京に献上したとの伝説が残っている。池月は承久の乱における宇治川の戦いの先陣争いで佐々木高綱が騎馬し、後に源頼朝に献じられたと伝えられる。
明治時代の詩人・大町桂月は「出雲国中、滝は龍頭ヶ滝が第一なり。この滝日光に持ち行くも十番以内に有るべし。」と評している。
島根県雲南市掛合町松笠滝谷