エーラーワン・ホテルのブラフマー神の祠あるいは単にエーラーワン(エラワン)の祠と呼ばれる祠は、バンコクにあるブラフマー(梵天)をまつるヒンドゥー教の祠である。様々な願いごとを叶えるパワースポットとして、世界的に人気を呼んでいる。
1956年、エーラーワン・ホテル(現在のグランド・ハイアット・エラワン・バンコク)の工事中に事故が多発し、作業員が「悪霊がいる」として建設作業を拒否した。このため、ホテルの経営側は占星術師として知られるルワン・スウィチャーンペート海軍少将を招いて、吉祥時を選びヒンドゥーの神ブラフマーを祭るエーラーワンの祠とを設置した。この後、工事が順調にはかどったといわれている。
この後、多くの場所でブラフマーが土地神 (พระภูมิ) として悪霊を鎮めるという信仰が広まり、多くのブラフマーの祠が建設された。また、このブラフマー像自体も多くの信仰を集め、特にビジネスマン、中国人などによる巡礼が盛んになった。
祠の中で花を購入すると、線香とろうそくがついてくる。これに火をつけ、入り口に近いところからお参りを始める。左回りに4面ある顔にひとつづつお参りし、すんだらその脇にあるお線香とろうそく置き場に4分の1回分を置く。花は顔の正面にある台の上か、柵にかけていく。
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