福聚山慈眼寺(ふくじゅさんじげんじ)は、大阪府大東市野崎にある寺院。
「野崎観音(のざきかんのん)」「のざきの観音さん」として知られる。本尊は十一面観世音菩薩。宗派は曹洞宗。開運招運縁結び、安産、子育てなどのさまざまなご神徳があるとされている。
江戸時代より続く、有縁無縁問わずすべてのものに感謝を捧げる『野崎参り』で知られ、その期間である5月頭は参拝客で賑わう。人形浄瑠璃や落語の作品を通じても知られている。
境内には南條神社や役小角像も鎮座し、神仏習合や修験道の歴史を今に伝えている。
四天王によって守護される本堂には、十一面観音菩薩、普賢菩薩、文殊菩薩が祀られており、平成11年に完成した壁画「花蝶菩薩」には、黄道十二星座が表現されている。本堂周囲には当寺中興の祖と位置付けられる遊女、江口の君(江口の長者)を祀り、婦人病と子授けの御利益があるとされる江口堂や、一番から三十三番まである河内西国霊場すべてを拝むことができるという三十三所観音堂、釈迦の16人の弟子(十六羅漢、じゅうろくらかん)を祀り、北河内の遊び歌において「野崎観音十六羅漢、うちの親父は働かん」とユーモラスに歌われる羅漢堂などがある。ただし、羅漢堂は昭和26年に山崩れによって流失し、羅漢像そのものは修復されたものの、現在あるのは仮設堂である。
境内からは吊り橋を通って河内飯盛山などへ至る登山道があり、休日は登山者も多い。また、毎週日曜日に座禅会が開かれており、毎月18日には写経会が開かれている。
大阪府大東市野崎2-7-1
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