笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)は茨城県笠間市にある神社(稲荷神社)である。日本三大稲荷の一つとされている。
別称胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)、紋三郎稲荷。
祭神は宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)である。五穀豊穣、商売繁盛の神として古くから厚く信仰され、関東はもとより日本各地から年間350万人の参拝客が訪れる。また、正月三が日の初詣には80万人以上の参拝者が訪れ、初詣参拝者数で茨城県1位を誇る。商売繁盛のご利益から、県下の企業では社員揃って初詣に訪れることもあったという。
東京都中央区日本橋浜町には、当時の笠間城主牧野家の下屋敷があり、その地には藩主が笠間稲荷神社より分霊を受けて建てられた笠間稲荷神社東京別社がある。
日本で一番長い巡路を持つ七福神詣の霊場(常陸七福神)にもなっている。
昭和63年に国の重要文化財に指定された本殿(旧拝殿)は銅瓦葺総欅の権現造で建立は安政・万延年間(1854~1861年)。本殿周囲の彫刻は当時の名匠・後藤縫之助によるもので、壁面だけでなく支輪や桁、繋虹梁にも装飾が施されている。
昭和36年竣工の楼門は萬世泰平門という重層入母屋造。
境内にある八重の藤と大藤の樹齢は約400年で昭和42年11月に県の天然記念物に指定されている。
茨城県笠間市笠間1