香椎宮(かしいぐう)は、福岡県福岡市東区にある神社。四柱の御神体である仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、住吉大神を御祭神とする。今は仲哀・神功の二座をまつる。「香椎」の名は敷地内に香ばしい香りの「棺懸(かんかけ)の椎」が立っていた事に由来するという。香椎廟、香椎神宮と呼ばれることもあるが正しくは神宮ではない。これは最寄りのJR九州の駅名が1988年に「香椎神宮駅」とされたことに由来する誤謬である。
現在の建物は、享和元年(1801)に筑前藩主である黒田斉清(くろだなりきよ)が再建したもので、ここだけの様式である香椎造は国の重要文化財に指定されている。
奉納物の中に戦艦攝津の砲身がある。佐世保鎮守府(海軍の機関)より大正12年に奉納されたもの。摂津は明治45年に竣工した河内級戦艦の二番艦として呉で建造された弩級戦艦だったが、大正10年のワシントン条約により武装解除が求められ、その際に撤去された砲身が奉納されたのでは、という説がある。
時の大臣であった武内宿禰(たけうちのすくね)が天皇・皇后に献上する御飯を炊くために利用した名水「不老水」が有名である。日本名水100選に選出されている。
楼門から狛犬まで続く石畳の中で、一枚だけ違う白っぽい色の石があり、パワースポットと言われている。
福岡県福岡市東区香椎4丁目16-1
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