伊豫豆比古命神社(いよずひこのみことじんじゃ)は愛媛県松山市居相町にある神社である。地元では椿神社、椿さんとも呼ばれている。開運縁起・商売繁昌の御利益がある。「伊豫豆比古」の読み方については、神社では「いよずひこ」としているが、「いよづひこ」と読んでいる例も多い。
社伝では、孝霊天皇の御代に鎮座したとされ、昭和37年(1962年)には御鎮座2250年祭が行われた。御祭神は、伊豫豆比古命(いよずひこのみこと)、伊豫豆比売命(いよずひめのみこと)、伊与主命(いよぬしのみこと)、愛比売命(えひめのみこと)愛媛県の県名はこの愛比売命に由来する。境内社には以下がある。勝軍八幡神社(かちいくさはちまんじんじゃ)は、蒙古襲来の折、伊予国から防人(さきもり)として出兵した河野一族が戦勝を記念し、宇佐八幡の神を勧進したもの。「勝軍(しょうぐん)さん」の呼び名で必勝祈願・合格祈願・学業成就の神とされている。
御倉神社(みくらじんじゃ)は、宇迦之御霊神(うかのみたまのかみ)を祀る。居相地区の里神とされ、伊勢神宮外宮の豊受大御神(とようけのおおみかみ)、稲荷神社の祭神と同じで、稲の精霊とされ、五穀豊穣、商売繁盛、家運隆昌を護る神とされる。児守神社(こもりじんじゃ)は、水を司る天之水分命と安産母乳の木花開耶姫命の二柱を祀り、子育て、子授りの神とされる。初宮参りの後に夫婦で参拝し、出産のお礼と子供の成長を祈りよだれ掛けを奉納する習慣がある。奏者社(そうじゃしゃ)の祀る潮鳴栲綱翁神(しおなるたぐつなのおきなのかみ)は、伊豫豆比古命と伊豫豆比売命が舟山に船を寄せた時、厳頭に纜(ともづな)を繋ぎ、先住民の代表である潮鳴栲綱翁神が迎えられた古事により、万事取り次ぎを頂ける神とされる。伊豫豆比古命神社を参拝する際には先立って、まず奏者社に参拝をする習慣がある。
愛媛県松山市居相町337
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