住吉神社(すみよしじんじゃ)は、山口県下関市にある神社である。
大阪の住吉大社、博多の住吉神社とともに日本三大住吉の一つとされている。大阪の住吉大社が住吉三神の和魂を祀るのに対し、当社は荒魂を祀る。
『日本書紀』神功皇后紀によれば、三韓征伐の際、新羅に向う神功皇后に住吉三神(住吉大神)が神託してその渡海を守護し、帰途、大神が「我が荒魂を穴門(長門)の山田邑に祀れ」と再び神託があり、穴門直践立(あなとのあたえほんだち)を神主の長として、その場所に祠を建てたのを起源とする。
本殿は応安3年(1370年)に大内弘世により造営されたもので、昭和28年(1953年)国宝に指定されている。5つの千鳥破風付き一間社を合の間とともに一列に連ねた九間社流造で、中央の第三殿の前に拝殿がある。拝殿は毛利元就の寄進により天文8年(1539年)造営された切妻造檜皮葺で、こちらは昭和29年(1954年)重要文化財に指定されている。
例祭は12月15日である。その前の12月8日夕刻から15日の朝までは「御斎祭(おいみさい)」として、境内に注連縄を張り巡らし、一般の人の参拝をできないようにし、神職も境内の外へ出ないという厳重な物忌みが行われる。
特殊祭事の和布刈(めかり)神事は神功皇后の事跡に因むもので、旧正月の未明、壇の浦の海中からワカメを刈って神前に供える非公開の祭である。
山口県下関市一の宮住吉1丁目11-1
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