浄土寺(じょうどじ)は、広島県尾道市にある真言宗泉涌寺派大本山の寺院。山号は転法輪山(てんぽうりんざん)。院号は大乗院。本尊は十一面観音で、中国三十三観音霊場第九番札所である。
創建年代等については不詳であるが、聖徳太子が開いたとも伝えられる。この寺が文書等にあらわれるのは鎌倉時代中ごろからのことで、鎌倉時代後期に真言律宗系の僧定証によって中興された。その後1325年(正中2年)に焼失したが復興され、室町時代に入るとこの寺の五重塔が備前国の利生塔に指定された。古くは多くの末寺を有したが、江戸時代中期には数ヶ寺であったという。山門を入ると正面に本堂、その右手に阿弥陀堂と多宝塔が建つ。これらの中世仏教建築群に対し、境内西側には方丈、庫裏及び客殿など、僧の生活空間である近世建築群があり、庭園や茶室(露滴庵)もある。近世以前の寺院景観を良好に残す境内地は、本堂とともに国宝に指定されている。
広島県尾道市東久保町20-28
開運 | 安産 | 子育て |
健康・病気治癒 | 安全祈願・厄除け |