泉殿宮(いづどのぐう)は、大阪府吹田市南部に鎮座する神社。宇迦之御魂大神・建速須佐之男大神・住吉大神・春日大神を祀る。古来は宇迦之御魂大神のみを祀っていた。
貞観11年(869年)に当地が長く旱魃に見舞われた際、折りしも王城の守護神として平安京に迎えられようとしていた建速須佐之男大神の神輿が当宮に滞在していた。里人は建速須佐之男大神を相殿とした上で降雨を祈ったところ、たちどころに驟雨がもたらされ、旱害から救われた、と伝えられる。
またこの時、境内に清水が湧出したという。明治22年(1889年)この清水はミュンヘンにて「ビール醸造に最適」と評価され、大阪麦酒(現在のアサヒビール)が当宮付近に進出した。湧水は昭和30年代に枯渇したが、境内に残る「泉殿霊泉」はその遺構とされる。
大阪府吹田市西の庄町10-1
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