生根神社(いくねじんじゃ)は、大阪府大阪市西成区玉出にある神社。洪水で流された西宮神社の神体が当地に流れ着きこれを祀っていたが、西宮神社に神体を返還した後も分霊を奉祀したのが当社の創建であるという。
生根神社には、「だいがく」が伝えられている。だいがくは漢字表記では「台楽」または「台額」となり、古来から雨乞い神事に使用された、高さ約20mの柱に約70個の提灯を飾り付けた櫓のことである。現存する「だいがく」は生根神社に保存されている1基のみ。7月24日-25日にかけておこなわれる夏祭りの2日間のみ公開される。
こつま南瓜塚は、当地産のかぼちゃを記念した塚。生根神社のある「玉出」という地名は、古名を勝間(こつま)村と言い、これに由来する。中風除け、風邪除けとして冬至にはよく食べられたという。冬至に勝間南瓜神事が行われ、参拝者に振舞われる。
また境内には、江戸時代、元築前橋にあった黒田藩大阪屋敷に奉祀されていた築紫天満宮の天神牛がある。廃藩置県で大阪の屋敷が取り壊しの際、生根神社に合祀され、天神牛も祀られることになった。
大阪府大阪市西成区玉出西2丁目1-10
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