川原神社(かわはらじんじゃ)は愛知県名古屋市昭和区にある神社。式内社でもある。「川名の弁天様」と親しまれる。日の神、埴山姫神(土の神)、罔象女神(水の神)を祀っている。防火鎮火の神としても祀られている。 いつ建てられたかは定かではないが、延喜式に初めてその名が出てきていることから1000年は経っているであろうと考えられている。社殿は戦争で焼失し、再建されたが1992年、不慮の火災でまた焼失したため、1999年に新たに建て直したものである。境内には「弁天池」と呼ばれる池があり、弁才天が祀られているが神仏分離で近くの曹洞宗太平寺へ遷された。祭神は市杵嶋姫命である。また池にはカメがたくさんいることでも知られ、江戸時代にかかれた、『尾張名所図会』にもたくさんのカメが描かれている。たまに民家にカメが現れる事があるが、その時はカメに酒を飲ませてから池に返すのが慣わしとされている。ちなみに2003年に崩壊した石垣の修復作業の際、水を抜いたところ357匹ものカメが見つかったという。近年はミドリガメが目立ち問題となっていたが多くは駆除され、在来種のニホンイシガメ、クサガメなどが主となっている。
愛知県名古屋市昭和区川名本町4丁目4-11
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