穴守稲荷神社(あなもりいなりじんじゃ)は、東京都大田区にある稲荷神社である。祭神は豊受姫命。
穴守という名の由来は、堤防に開いた穴の害から人々を守るという神徳にちなむ。
昔、老人が漁に出て魚を釣り上げて魚篭に入れたが、確認してみると湿った砂があるだけだった。翌日も翌々日も大漁となるも、篭をみるとやはり湿った砂があるばかりであった。老人はいぶかしく思い、村人たちにこのことを話すと、村人たちはこれを狐の仕業として稲荷神社を取り囲み、一匹の狐を捕まえる。しかし、老人は狐を許してそれを解き放った。
それ以降、老人が漁にでると必ず大漁となり、篭には多くの魚とわずかばかりの湿った砂が残されるようになった。老人が砂を持ち帰って家の庭にまいたところ、客が途切れることなく訪れるようになり、老人に富がもたらされた。そのため、穴守の砂には招福のご利益があるとされ、今も多くの人々を集めている。
第二次世界大戦が終戦した昭和20年9月21日、羽田空港の拡張のため、米軍より強制退去を迫られることになった。この問題に対し、地元の有志らは移転先となる現在の鎮座地700坪を寄進、現在は境内の整備が進められており、神社はほぼ昔日の姿を取り戻しつつある。
東京都大田区羽田5丁目2-7
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