源覚寺(げんかくじ)は、東京都文京区小石川にある浄土宗の寺院。『こんにゃくえんま』(こんにゃくゑんま)で知られる。山号は常光山。
当寺院の別称にもなっている『こんにゃくえんま像』は、鎌倉時代の作といわれ、寛文12年(1672年)に修復された記録がある1メートルほどの木造の閻魔大王の坐像である。文京区指定有形文化財にもなっており、文京区内にある仏像でも古いものに属する。閻魔像の右側の眼が黄色く濁っているのが特徴でこれは、宝暦年間(1751年-1764年)に一人の老婆が眼病を患いこの閻魔大王像に日々祈願していたところ、老婆の夢の中に閻魔大王が現れ、「満願成就の暁には私の片方の眼をあなたにあげて、治してあげよう」と告げたという。その後、老婆の眼はたちまちに治り、以来この老婆は感謝のしるしとして自身の好物である「こんにゃく」を断って、ずっと閻魔大王に備え続けたといわれている言い伝えによるものである。以来この閻魔大王像は「こんにゃくえんま」の名で人々から信仰を集めている。
現在でも眼病治癒などのご利益を求め、当閻魔像にこんにゃくを供える人が多い。また毎年1月と7月には閻魔例大祭が行われる。
また、境内にある塩地蔵は、源覚寺創建の1624年(寛永元)以前から当地にあったという。昔、歯病で悩む人が塩を供えて祈願し、完治したお礼に塩を倍にしてお礼参りをしたと伝えられている。
歯をはじめ、諸病平癒のご利益があるとされ、塩を盛ってお参りする。お堂には小型の錫杖がかけられており、これを患部に当てて祈願する。
東京都文京区小石川2-23-14
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