弥山(みせん)は広島県廿日市市宮島町の宮島(厳島)の中心にそびえる山。古くからの信仰の対象になっている。
頂上には数々の奇岩が点在する。北側斜面には、国の天然記念物となっている「瀰山原始林(弥山原始林)」が存在し、暖温帯性針葉樹のモミと南方系高山植物ミミズバイの同居やヤグルマの群落など、特異な植物・植生の分布が見られる。
山頂付近には御山神社(みやまじんじゃ)、山頂付近から山麓にかけては大聖院の数々本お堂、裾野には厳島神社を配し、信仰の山とし古くから参拝者が絶えない。空海が唐から帰国した翌年に、宮島に立ち寄り、護摩を焚き100日間に及ぶ求聞持(ぐもんじ)の秘法を修し弥山を基した、とされる。頂上の霊火堂には、その時使った霊火が、「消えずの火」として1200年経つ現在も燃え続けており、とりわけパワースポットとして注目される。
宮島ロープウエー獅子岩駅(山頂駅)には、「恋人の聖地」のモニュメントがあり、二人の絆を深める「誓いの火」がある。
広島県廿日市市宮島町