文殊山(もんじゅさん、もんじゅやま)は、福島県福島市にある標高849mの山。昔からの信仰の山であり、楞厳寺(りょうごんじ)境内に属していたが、養老元年に泰澄大師が開山してからというもの、多くの信徒で山はおおいに賑ったという。
現在、山上の大文殊には文殊支利菩薩を、大汝には正観世音菩薩が、小文殊には阿弥陀如来像が安置されており、ほかにも胎内潜、新宮松、経ヶ岩などの遺跡がある。
「胎内くぐり」と呼ばれる大岩は高さ5mの巨大な岩で、大人がかがんでくぐれる程度。岩のトンネルをくぐると元気な赤ちゃんが生まれ、知恵も授かるといわれる。
福島県福島市