鏡山神社は、山口県萩市須佐の神社。
浄蔵の墓と言われる浄蔵貴所塚がある。浄蔵は、平安時代中期の天台宗の僧侶で、菅原道真の好敵手だった。藤原時平が懇意にしていた参議三善清行の8男として寛平3年(891年)誕生。母は嵯峨天皇の孫にあたる。宇多法皇に師事して出家。比叡山で玄昭に密教を、大慧に悉曇を学んだ。935年(承平5年)から940年(天慶3年)にかけて平将門が関東で乱をおこすと、その調伏のため修法を行い霊験があり、その他にも験があたったという。美声の声明を行うことでも知られ、また天文・医薬にも通じていた。
浄蔵は、晩年の天徳元年(957年)都を出て、諸国を遍歴の途中、高山黄帝社で一夜を明かした。この時、西方より差した光明を見て奇異の思いがしたのでこの地を訪れ、苔むした岩や観音像のような岩など素晴らしい環境に恵まれたこの地を霊地とし、康保元年(964年)74歳でこの地で亡くなったと言われている。
石段の上には、古来より清水が湧き出し、眼病に霊効があるとして参詣者が多かった。萩市で一番のパワースポットと言われている。
山口県萩市須佐