松江城(まつえじょう)は島根県松江市殿町にある城。別名・千鳥城。国の史跡に指定されている。
日本の12箇所に現存する、江戸時代以前建造の天守を有する城郭の一つである(現存天守)。桃山様式の天守は5層6階で高さ30メートル、国の重要文化財に指定されている。また中国地方の県庁所在地に所在する唯一の現存天守でもある。
松江城には人柱伝説がある。
天主台の石垣を築くことが出来ず、何度も崩れ落ちた。人柱がなければ工事は完成しないと、工夫らの間から出た。そこで、盆踊りを開催し、その中で最も美しく、もっとも踊りの上手な少女が生け贄にされた。娘は踊りの最中にさらわれ、事情もわからず埋め殺されたという。石垣は見事に出来上がり城も無事落成したが、城主の父子が急死し改易となった。人々は娘の無念のたたりであると恐れた。そのため、天守は荒れて放置された。その後、松平氏の入城まで天守からはすすり泣きが聞こえたという城の伝説が残る。また、城が揺れるとの言い伝えで城では盆踊りをしなかった。
松江城址(現在の松江城山公園)には、松江神社、松江護國神社、城山稲荷神社の三つの神社がある。
天守閣の柱にハート形をした木目があり、若い女性などから縁結びスポットとされている。
島根県松江市殿町